60万人が人生を無駄に

そやねん

2012年04月07日 12:10

東大総長が秋入学を提唱して話題になっていますね。外国の大学がすべて秋入学なのに日本の大学は春入学、これでは外国の留学生は来てくれない、大学の評判も落ちる、国策としてもまずいということが理由となっているようです。

全国の大学の学長連中の賛否はマチマチですが、賛成論が多いようです。入学時期が春でも秋でもかまいませんが、小学校から高校まではどうするのでしょう、また、企業の入社時期はどうするのでしょう、イチニのサンで全部秋スタートにするのなら結構ですが、誰が考えてもそんな簡単なものではないでしょう。文科省も産業界も全く発言しません。大学の学長連中ばかりがはしゃいでいるようです。

ところが、朝日新聞の社説余滴欄に、空白の半年を自由に使おうと題して、高校卒業から大学入学までの半年をボランティアや社会勉強や短期留学に自由に使えば有意義だとする提灯持ち記事だ載りました。冗談ではない!強いられて空白に過ごす半年がそう簡単に有意義に過ごせるわけはない、またその間の生活費はだれが持ってくれるのですか。日本の人口は1年齢につき約120万人、大学進学率が50%程度ですから、毎年60万人が入学前と企業入社前の合計1年間を人生棒に振るのです。こんなことを平気で云いだす学長連中もお先棒を担ぐ新聞ももうこれは犯罪ですね。

どうしてもやりたければ、春と秋の2回入学制にして、授業を半年単位で構成すれば春入学と秋入学が両立できるでしょう。そして所要の単位を取れば3年半または4年で卒業させればよいのです。それを学長連中は手間がかかる、費用がかさむと言っています。唖然としますね。

関連記事